※ドラルクとロナルドの会話文


「おかえりジョン、試合を満喫できたようで何より。君も楽しんでいたかな?」
「ヌー!」
「そうかい、それは良かった。やあロナルド君、デートはどうだった?」
「デートじゃねえよ」
「好意を持つ人間が二人で出かける。デートだろう」
「二人じゃないし。ジョンもいたし」
「君さあ、彼女の何が気に入らないの? 吸血鬼は恋愛対象としてNG派?」
「修学旅行の夜かよ。お前とそんな会話したくねえんだけど」
「私だってしたいわけじゃないけど、君が不憫でねえ」
「面白がってんじゃねえか顔に出てんだよ」
「で、何で? あの子って割と君の好みなんじゃない? お姉さんって感じじゃないけど、年上だしスタイルも、」
「見てんじゃないわよスケベ!」
「ウワアーロナル子スナッ」
「無責任に囃し立てんなバカが」
「君に責任感を問われたくはないね。あんなに好意を伝えてくれる相手に向き合わないとは不誠実だとは思わんのかね」
「そういうんじゃないだろ」
「そういうのって?」
「だから、その好意ってのが、『ロナルド様』みたいなことだろ」
「はァ? 本気で言ってる?」
「お前なんなんだよさっきからバカにしてんのか死ね」
「すぐ暴力に訴えるのはやめたまえ、野蛮人め。考えてもみろ、あんなに日々熱心に事務所に通いつめて、そんな子他にいるかね?」
「半田」
「アッアア~そういう……いや半田くんと女の子を同じカテゴリに入れるのもどうかと思うが……」
「何だよ、はっきり言え」
「見たまえ、ジョンも呆れ返っている」
「ジョンも!? 待ってよジョン、話せば分かる」
「まあいいや、君はその調子でウホウホバブバブやってなさい」
「おいテメー自分から始めといて飽きてんじゃねえぞ」

ドラドラちゃんの他人事日記

20211106

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